□雲の仕事と霧の休息
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「こんにちは雲雀君♪」


……また来た…。




雲の仕事と霧の休息




 いつも通り応接室で書類の確認と整理をしていたのは、誰もが知る風紀委員長の雲雀恭弥。


「………」


 葉が落ちる音でも目を醒ます彼は、応接室に真っ直ぐ向かって来る足音を聞き逃すはずもなく、更にその足音が連日嫌がらせのようにやって来る人物の足音だとわかると、ただでさえ書類の量と内容にいらいらしているのに、と眉間に寄せていた皺を深くした。





「こんにちは雲雀君♪」

「帰れ」


 勢いよく扉を開け放ち入って来たのは六道骸。隣町の黒曜中に通っている……はずである。

 そしてまた、


「クフフ……冷たいですねぇ。せっかく隣町から遥々逢いに来た恋人に対して」


雲雀の恋人でもある。


「誰が、いつ、誰の恋人になったって?しかも君、もう隣町に住んでないでしょ」

「雲雀君が3ヶ月と16日前に僕の恋人に「死ね」


こんな会話が昨日、一昨日、そのまた前とここ何日も続いている。



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