合縁奇縁
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まさかまさかで、平和島静雄さんと暮らす事になった私は、取り敢えず平和島静雄さんと一緒にこれから住む部屋にやってきた。
「ここが、お前の部屋だ。
荷物は運んである。
棚とかベットとか適当に置いてあるから動かしたかったら俺を呼べ。」
「ありがとうございます、平和島さん。」
「んじゃ、俺は向こうに行ってる。
片付け出来たら来いよ。」
平和島さんは言うことだけ言って出ていってしまった。
……平和島さん、聞いてた噂と全然違うなぁ。
見つけたら逃げろ、なんて言われているけど、実際会ってみたらそんなに危険には思えない。
さっき、なんで外に出てきたのか聞いてみたら、“来んのが遅ぇから外に様子見に行った”なんて言ってたし。
危険と言うよりは、お母さんが言ってたように優しいに近い気がする。
ま、早く片付けないと。
明日も学校だし、平和島さんを待たせてるし。