合縁奇縁
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あの日から何日かたった今、私は例の婚約者が住んでいるマンションの前に立っている。
さっさと入ってしまえばいいのだが、何となくそれができない。
……どうしよう。
もう約束の時間だし、そろそろ入らないと…
そんな事を考えていると、マンションから男の人が出てきた。
バーテン服、金髪、サングラス……
そんな格好をしている人で、1人思い当たる人がいる。
――平和島静雄――
私は、まだ目の前で彼を見たことがなかった。
でも、目の前の彼と噂の彼は話を聞く限り一緒だ。
と言うことは、この人は平和島静雄と言うこと。
……一緒のマンションに暮らす事になるんだ。
そんな事を考えていると、話しかけられた。