ペテン師の夜

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シュラの電話から一日たった。


つまり、今日は燐がオペラ座法廷で尋問される日。


法廷には、シュラのほかオーギュスト卿、フェレス卿、奥村雪男、その他いろいろな先生方も行っているそうだ。


だから、基本的には毎日ある塾も今日はお休み。


折角の休日だからと、私は買い物に出た。


……男のものってあんまり買わないから、服とか少ないんだよね。


よし、奮発して買っちゃおう。


どうせお代は、フェレス卿に貰ったカードで払うんだし。


私は、任務で必要になったものは買うようにと貰ったカードで惜しげもなく、どんどん服やら小物やらを買っていった。


あと2、3着は服欲しいかなーなんて考えていたらプライベート用の携帯が鳴った。


……最近、よく携帯鳴るなぁ。


「はい。
池田です。」


《あ、池田くん!?
今どこ!?
今すぐ帰ってきて俺を助けて!!》


電話から聞こえてきたのは、何やら泣きそうな志摩の声だった。


「はぁ?
何やってんだよ?」


《ええから!!
う、うわぁー!!
飛んできたっ!!
もう嫌や、失禁したろかな。》


「失禁だけは止めろよ。
自分で片付けるなら別だけど。
じゃぁな、切るぞ。」


《いや、電話切らんといて!!》


半分くらい絶望しているような感じの声で訴えてきたがそれを無視して私は電話を切った。


………志摩は何から逃げ回っていたんだろう?
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