ペテン師の夜

□08
2ページ/3ページ



任務は簡単に終わった。


私は、ちゃんと藤本神父のときのように血を流さずに問題を解決することが出来た。


なんたって、猫を殺すなんて出来ないしね。


その猫又は何故か、私に異様に懐き離れなくなってしまった。


その猫にシロという名前をつけて、私の使い魔にすることにした。


「シロ、ついておいで。」


「にゃーん。」


私はとりあえず、道具部屋に戻った。


いつもなら、フェレス卿に報告に行くのだが、フェレス卿が電話で“今日の報告は、メールでお願いします。何やら、今日は忙しくなりそうなので。”と言う、意味深な事を言ったから今日は行く必要が無い。


従って、今日はもう学園のほうに戻ら無ければいけない。


でも、シロがいるから容易には連れて行けない。


………さて、どうしよう?
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ