ペテン師の夜

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「おー、志摩。
ソイツ誰や?」


部屋に入ると、いかつい顔の鶏頭が話し掛けてきた。


「今日から同室の池田くんです。
なんや、魔障を受けて入院しとったって理事長先生が言ってはりましたよ。」


「そうか。」


……フェレス卿、何もそんな理由にしなくても…


「あ、俺池田真です。
よろしく。」


「俺は勝呂竜士や。」


「僕は、三輪子猫丸です。」


鶏頭が勝呂、坊主が三輪か……


ってか、三輪の名前かわいい!!


「三輪、子猫って呼んでいい!?
猫がすんごい好きでさ!!」


「えぇですよ。」


三輪から、ちゃんとOKがでて、私はテンションが上がった。


「なんや、池田くんは子猫さんと気ぃ合いそうですねぇ。」


「せやな。」


後ろでなんか話してたけど、気にしない、気にしない。
















(もっと男っぽくしないと、バレてしまう。)

(池田くんって、なんや女の子ぽいなぁ。)
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