ペテン師の夜

□02
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―――数日後


私はフェレス卿が支給してくれた、男子の制服に身を包み男子寮の前に立っていた。


……フェレス卿が、同室になった子には説明してるって言ってたし、何とかなるかな?


ってか、この時期に編入って……


今は、もう五月を終わろうとしている頃だ。


どう説明しているかは知らないが、何とかなるだろう。


そうこう考えているうちに、渡されていた紙に書いてある部屋についてしまった。


中からは、若干声が聞こえている。


コンコンッ


「どなたはんですか〜?」


中から、ピンク色の髪の毛をした人が出てきた。


「今日から、この部屋で暮らす事になりました、池田真です。」


「君が理事長のゆーてた子やね。
俺は、志摩廉造や。
男とはよろしゅうしとーないけど、よろしゅうな。」


……コイツは女好きか。


「よろしく。」


「はよ中入り。」


そう、促されて入った部屋には真ん中だけ髪染めた鶏みたいなやつと坊主の子がいた。
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