氷帝

□夏休み
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「宍戸さぁんん」

「あちぃ。くっつくなよ。つうかお前、宿題は」


俺は今、宍戸さんの部屋で
宿題を進めている
宍戸さんに抱きついている


「半分くらいは終わりましたよ」

「は!?…どんなだよ」


だって…頑張りましたよ

先輩との甘々daysの為に!


「あ〜もぅ」


宍戸先輩が
頭を掻いている。


「どしたんですか?」

「あー…なんでもねぇよ」

「…?」


勉強わからないのかな

でも悩む宍戸さん…
かわいい…


「おーい長太郎?」

「…はい?」

「そんなに見られるとやりづれぇ、つうか見んな」

「もぅ、宍戸さんの恥ずかしがり屋さんっ」

「…」


あれ、
なんで無言?


「長太郎きめぇ」

「ええええ?」

「てゆーかお前、いつも思うけど臭いよな」

「臭い!?」

た、体臭?

「あぁ」

臭いんですか僕。

「お風呂毎日入ってますよ!てゆーかワキガ!?」

「(自覚あるのか!?てゆーか長太郎、ワキガなの?)…」

「宍戸さぁん」

「そーゆう臭いじゃねぇから」

「へ?」

「もー邪魔すんな」

「…」


結局俺、臭いんでしょうか
宍戸さん…

てゆーか構ってよ!


また勉強に集中しだした
宍戸さんは

少ない髪の毛…
じゃなくて短い髪の毛を
くしゃっと握り込みながら
ため息を吐く

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