*main(ATLUS)*

□Are you like me? I love You!
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「ッたく、南条はなんだッつの、俺様がなにしたんだよってノッ!」
身に覚えもない、学校の規則をみだすだなんだのお叱りで今日も南条からこき使われた。
だいたい、自分の頭が悪いのは南条も知ってるんだから、難しい仕事はもう勘弁願いたい。
倍掃除するほうがマシだ。
ぶつぶつと言いながら教室の扉を開けると、俯いたエリーが机に座っていた。
「あら、Brown…。まだ居たんですのね、Kei?」
「まあ、そんなとこっスかね」
表面こそ笑っているもののエリーの声は暗い。
総一関連だろうと一発でわかる自分を笑った。
「エリーちゃんはどーしたのよ?」
まあ、無理もない、総一と麻希がくっついたことにより三人も仲間内で失恋したのだから。
「…Brownも、MakiみたいなGirlをcuteって思ってるんでしょう?」
窓の外を眺めながらエリーが言った。
「確かに、マキちゃんは可愛いケド…」
自分の言葉に目に見えて落ち込んでいるエリーに、募る罪悪感。
「俺は、エリーが好きなんだけどな」
二人しか居ない空間に自分の声が響いて思わず口を塞いだ。
エリーはこちらをむくことなく笑った。
「…Brownは、優しいですわね」
優しさではなく、本音だし本気だ。
なんて言い返す勇気などない。
「…じゃあ、俺様帰るから、エリーも早く帰れよ!」
「ええ、See you」
だから、走って教室から逃げ出すように飛び出した。
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