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□世の中の厳しさ。part3
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「まさかお前がここまでとは思わなかったぜ」
机に俯せた(ストーリーの都合上)陽介がそのままで言った。
「だって、ノーセーブ縛りだったんだよ!」
微動だにしない陽介に向かって訴えた。
「でも、ラスボス追い詰めてたのにね…」
千枝と話していたはずの雪子が話に入ってくる。
「ノーセーブならノーセーブなりに食いしばりとか持ってようよ」
雪子に続いて千枝が言った。
だめだ、味方がいない。
それはそうだ、今日は俺が転校してきた日。
初日まで戻っちゃったんだから。
「でも、縛りする気持ちはわからねーでもねーよ」
俯せた陽介から助け舟が出た
「でもよお」
と思いきや、その助け舟は彼自身の低い声により、なかったことにされた。
思わず身構えた。
むくりと顔をあげて陽介は笑った。
あいかわらずセーブ関係になると怖い相棒だ。
「周りをまきこむなぁああああっ!!」
次の瞬間、俺は陽介の手で殴られていた。
友情の殴り合いの時より痛かった。
…セーブ、ちゃんとするよ、フィレモンさん。
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