脱色

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それは本当にいきなりのことだった


いつもどおり一護と竜貴と遊んでもう帰ろうと別れを告げたとき


ふと視界にはいった夕焼けの赤


それがお母さん達の死んだあの日の紅と重なった


ドクドクと脈が早くなってズキズキと頭が痛む


この感覚は前に一度感じたことがあった


あの日の・・・虚を殺してやろうと思った時の感覚


私の中で何かが暴れているような・・・そんな感覚





「・・・陽?」





不思議そうな顔をした一護たちを気にする間もなく私は駆け出した
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