黒子

□溺死
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「永野くん」




後ろからかかった声に俺は帰路に向けていた足を止める





『あれ?テツヤもう部活終わったの?』





そこにいたのは全体的に影の薄い・・・・儚い印象を持たせる少年

というか俺の恋人である黒子テツヤその人である




「はい。今日はミーティングだけっだったので。よかったらこれから一緒に帰りませんか?」


『本当!?久しぶりだなぁ』


「ですね」


『もうさぁテツヤはバスケバスケって・・・どうにかなんないの?』


「すみません」



そういって申し訳なさそうに眉を下げて笑う黒子


『(っ・・・あー可愛い。マジ俺の癒しマジ天使!)』





思わぬ不意打ちに目眩がしそうになるがここは長期間放置された俺


負けるわけにはいかない!!






『本当せっかく昼誘っても部活のやつと話あるからとか言ってさぁー・・・そんなに放っておかれると心折れる』



「すみません」



『休みも練習ばっかで全然会えないし・・・こないだも映画一緒に行こうと思ったのに赤司と緑間と備品買いに行くとか言うから仕方なく黄瀬くんといってきたんだぜ?』


その言葉にテツヤの歩みが止まる



「黄瀬くん・・・ですか?」



『ん?うん。だって暇だ暇だってメールうるさいから』




しかしそれも一瞬のことでまた直ぐにもとの歩調を取り戻した






「永野くんって黄瀬くんと知り合いでしたっけ」


『言ってなかったっけ。こないだテツヤの試合見に行ったときにあってメアド交換した』


「そう・・・ですか」


『うん。もーそれからうるさいの何の。なんかすっげーどうでもいいメールばっか来るんだけどあれって無視していいんかね』
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