庭球

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本当に・・・郁斗?

でもあいつがここにいるわけがない

あいつは俺の親友で・・・前の世界の人間で





奏!!







混乱する俺の思考を引き戻すようにきた衝撃






「お前なんでこんなとこにいるんだよ!!俺・・・お前がいなくなってからずっと探してて・・・」


『本当に郁斗なのか?こっちこそなんでお前がここにいるんだよ・・・』








考えがまとまらない








「奏・・・っ」






俺に飛び込んできた郁斗を抱きとめる

その目には涙が浮かんでいた



ふと気が付くと周りの視線が俺たちに向けられていることに気がつく


ここで前の世界の話をするわけにもいかないし・・・






『・・・久しぶりだなー郁斗。元気だったか?』


「っお前なにそんな簡単に」


『ここで話すわけにもいかないだろ。取り敢えずわかんないことばっかだけど話はあとだ』






驚いたような郁斗に小声で言う






「・・・分かった」






郁斗も俺の言葉に少しは落ち着いたようで返事が帰ってきた
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