庭球
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チュンチュン・・・
爽やかな鳥のさえずりに朝日の輝く空
そんなものとは裏腹に俺の周りには暗い空気が漂っていた
『昨日跡部が言ってたこと幸村に伝えなきゃなー。今時メールとか電話があんだからそんくらい自分で言えっつーの・・・』
学校へ向かう足が心成しか重い気がする
すると背中に軽い衝撃
「奏じゃん!はよっ」
『あぁ。ブン太・・・おはよ』
「あれ?何か今日お前暗くね?」
『ははっ気のせいだよ』
ブン太にこんな一瞬で気づかれるほどか俺
嫌でも本当これはキツい・・・
思わず幸村の顔を思い浮かべて身震いした