庭球
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「いきなりどうしたんや?」
集められたレギュラーは口々に聞く
「実はな今度練習試合することになったんや」
その言葉に一番に反応したのは関西のスーパールーキーこと遠山金太郎だった
「ほんま!?コシマエと戦えるん!?」
「金ちゃん・・・誰も青学やなんて言うてへんやろ」
思わず白石は苦笑を漏らす
「それで?なんで白石はそんな暗い顔してんのや?なんか問題でもあるん?」
そう。折角の練習試合だというのに白石の背中にはどんよりとした空気が渦巻いていた
「・・・実はなオサムちゃんが宿を手配してくれることになっとったんやけど」
「もしかして忘れとった・・・とか?」
「そうなんや!」
泊まるところが無ければ練習試合にも行けない
「えぇ!?練習試合行けへんの!?」
「もう相手側には話つけてまってるんやないんか?」
「おん。やから宿は俺の方で探してみよう思ったんやけど関東の方はやっぱりよう分からんくて」
「っていうか今更ですけどどこと練習試合するんすか」
「・・・立海や」