庭球
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白石side
奏との電話を終えた俺は携帯を閉じて持ち主の財前に渡した
「望月・・・さんはなんて?」
財前の言葉にさっきの奏との会話を思い出して思わず笑ってしまった
「・・・なんすか」
『いや。なんでもあらへん。またレギュラー集めて連絡するで』
「そっすか」
『あぁ。それと財前に奏から伝言。呼び捨てでいいよやって』
自分の行った言葉で再度笑ってしまう
「・・・さっきから部長が笑ってんのはそのせいってことっすね」
ふっと眉間にしわを寄せた財前が面白くって思わず話題を逸した
『どうやろなー。ほな連絡するから財前も委員長もいくで』
「えぇー俺も?」
『マネなんやからそれくらいちゃんとしいや』
「あーい」
ふてくされた委員長からはなんとも気の抜けた返事が帰ったきた
「そういやお前ら誰と電話してたの?」
『望月奏っちゅう立海のマネージャーさんや。』
「望月奏?」
俺が名前を行った瞬間委員長が反応した
『なんや知り合いとか?』
「いや・・・でもまさかそんなはずないよなぁ。」
「それって・・・」
「そうそう「前」の話なんだけどさ。同じなんだよな・・・そいつの名前」