庭球

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「・・・?鳳。知り合いなのか?」


「えっと・・・こないだ街で俺がぶつかっちゃった人・・・ですよね?」






おぉ!!覚えてくれてた!!



なんか感動





『そうそう。覚えててくれたんだな!』


「はい!あの時は本当にすみませんでした!」


『あーもういいって。こっちこそ悪かったし』






本当律儀な子だなーもう何回謝ってくれたんだこれ。


何度か見た光景が頭に浮かぶ



俺は慌てて勢い良く下げられた鳳くんの頭を上げさせた






「それで今日はどうしてここに?」


『あの時君と一緒に歩いてたやついただろ?そいつが生徒手帳落としてったみたいでさ。届けに来たんだけど・・・』


「本当ですか!?あれから宍戸さん困ってたみたいで・・・ありがとうございます!」





・・・鳳くんの笑顔が輝いた





『それでその宍戸クンはどこにいるのかな?』




「えっと・・・いま試合中・・・なんですよね。今日は試合が立て続けに入ってて。すみませんもうちょっとで部活終わるので待っててもらってもいいですか?」







まぁいいかな。今日はもうあと家に帰るだけだし


このなかに突撃してくよりは全然マシだ







『了解。じゃあそれまでちょっと見学させてもらうな』


「はい!!」






うん。いい返事だ
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