ルークとユーリの不思議のダンジョン

□俺が消えた日も夕焼け色だった
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※ユーリとルークがポケモンの世界に来てルークはヒトカゲ、ユーリはリオルになっています。
それでも良い方はどうぞ。


あの日、俺は確かに死んだ筈だった。

俺が消えた日も夕焼け色だった

「おっ、やっぱりここに居たのか、ルーク。」
「ユーリ…。」

夕焼け色に染まった海を見つめていたら、ユーリが来た。

「隣、座っていいか?」
「うん…。」

ユーリは俺の隣に座る。
俺達チーム“ミュウ”とクレセリアは、明日全ての元凶であるダークライを倒すために“闇の火口”に行くことになっている。
そのためにカクレオン商店街やガルーラ倉庫に俺は必要なものを取りに行っていたけど、この夕焼けがあの日みたいで思わず海岸に来てしまった。
ユーリは多分、いつまで経っても戻ってこない俺を探しに来たんだと思う。

「よく、ここに俺が居るって分かったね。」
「そりゃあ、お前と俺が会った場所だからな。
あの時も、こんな感じの夕焼けだったんだよな。」
「うん。
クラブ達の泡が飛んでいて、綺麗だったよね。
………ねぇ、ユーリ。」
「なんだ。」
「俺ね。
夕焼けでもう一つ思い出すことがあるんだ。」
「………………。」

ユーリは知っている。
俺の言う夕焼けがもう一つ示す意味が。

「俺の思い出す夕焼けは“エルドランド”で俺が死んだ時だったんだ。」
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