永遠の罪

□弐.
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四人は小さな鍵の掛かるモノを探す為、家中の中を探す。
だが、鍵が掛かっているものはなかった。
四人は玄関に戻る。
「見つからねえな。」
「一応、行っていない所は除いて何か手かがりになるものは特にないよね。」
「……手かがりといえば、」
臨也があるものに目を向ける。
それは、仏間にもあった煤後であった。
「そういえば、これって…」
「……もしかして、これも死体の後か?」
「でもさ、この煤後奇妙な形していない?
人の形とは思えないし。」
「……それもそうだよね。」
静雄を除いた三人が煤後について考えている中、静雄は玄関の奥の暗闇に目を向ける。
「……なぁ、話に水を刺すようで悪いけど、あそこってしらべたか?」
「あそこ?」
静雄の言葉に三人も暗闇を見る。
玄関の奥はの暗闇はあまり光を受けておらず、物がたくさんおかれているのが目に入る。
「確かに、あそこには手をつけていないな。」
「じゃあ、あそこを探してみる?
……暗いけど。」
「……暗いよな。」
三人はその暗闇の暗さに恐怖心が出されるが、
「蝋燭持ってくればいいじゃんか。」
『あ。』
静雄が言ったことに三人は思わず声を揃えて出してしまう。
四人は蝋燭を取りに仏間に戻る。
仏壇の中から長い蝋燭を取り出して中庭に行く。
中庭の石灯籠の中の火で蝋燭を灯して玄関に戻り、暗闇に灯す。
暗闇は蝋燭の光に対して、明るくなる。
「蝋燭一本でここまで明るくなるんだな。」
「そうだね。」
四人は蝋燭に感心して、暗闇の中にあった物をどかす。
すると、
「あ、みんな来て。」
新羅が声を出し、三人を呼ぶ。
新羅が指した場所を見ると壁に人一人入るぐらいの扉があった。
扉には小さな鍵穴があった。
「これって…。」
「新羅、ちょっと退いてろ。」
鍵を持っていた門田が扉の前に行き、鍵を鍵穴に入れる。
カチャ…
鍵は鍵穴に見事に入った。
四人はそれを見て、一人ずつ扉の中に入った。
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