永遠の罪

□弐.
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静雄が仏壇の戸棚の中から入っていた箱を取り出し、門田がそれを受け取って臨也に渡し、臨也は箱の中開けて、新羅が蓋を閉める。
その繰り返しをしていくが、なかなか役にたちそうなものはない。
「…これで、最後の箱だ。」
静雄が最後の箱を門田に渡して臨也が蓋を取るが、中の物は役にたつものではなかった。
「………空振りだね。」
「マジかよ…。」
臨也の声に、三人は落胆の声をあげる。
静雄が俯いていると、何かを見つけて手を伸ばす。
その何かは小さな鍵であった。
「鍵…?」
門田達も静雄の手にしている鍵を見る。
「…もしかすると、この鍵はどこかの家の鍵かもな。」
「じゃあ探してみる?
この屋敷の大きさからして、恐らくまだ行っていない部屋がまだあるかもしれないよ。」
新羅の意見に全員賛成するが、
「それよりも、これ片付けないか?」
静雄は散らかった部屋を指差す。
「………シズちゃん、君って本当に男前だよね。」
臨也の言葉に新羅と門田は頷いた。
三人はまた襲われるかもしれないこの状況だったら散らかしたまま去ろうとしていたであろう。
四人は仏間の部屋の中を片づけた。
念の為、仏壇に鍵穴があった為、鍵を掛けてみるがサイズがあわなかった。
四人は仏間を後にする。
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