ルークとユーリの不思議のダンジョン

□みーっつ
1ページ/10ページ

《約束しろ!!
必ず…
必ず生きて帰るって!!》
《うるせぇ!!
約束してやるからさっさと行け!!》
あの時の会話は今でも覚えている。
あいつと最初で最後の約束を交わしたことを。
結局自分は死に、約束を果たせず、あいつとの約束を破ってしまった。
本当は自分はあいつを認めていた、とっくのとうに。
被験者とレプリカの関係なんてないぐらいに俺は認めていた。
なのに俺のプライドが邪魔し、エルドランドで決着を望み、戦ってしまった。
その結果がこうだ。
普段かけたくもない約束を俺はあいつとした。
約束なんてかけても意味がない、破るものの為にあると思っていた。
だが、あいつとの約束は破りたくないと思った筈が、結局破ってしまった。
「…ルー…ク……」
できるなら俺はあいつと会いたい。
あいつとの約束を果たしたい。
そして、今まで存分に話せなかった分も話し、一緒にいられなかった分一緒にいたい。
我ながら女々しいと思ったが、構わなかった。
「ルー……ク…
俺の…は、ん……しん…」
そして、
「大切な…














…弟…」
俺は目を瞑り、光の川の流れに身を任し、そして…。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ