ルークとユーリの不思議のダンジョン

□ふたーつ
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部屋の窓から照らされている朝日は眠っている二人に照らすが、その朝日の温もりが心地いいのか二人は未だに眠っている。
だが、そんな二人に紫の影が迫る。
二人は余程疲れているのか眠りについて気づかない。
紫の影はそれを無視して息を大きく吸い込み、そして、
「起きろーーーー!!!!
朝だぞーーーー!!!!」

『Σぎゃーー!!!!;;』
――――――――――――――
「そんじゃあ、全員居るね。
…お前さん達は余程ドゴームの声が効いているようだな。」
「は、始めに言えよこういうことがあるって…!!!;;」
「それじゃあ、始めに起きる時余り眠れないだろ?」
「……耳が痛い…
眠い…(泣)」
ユーリとルークはドゴームの声によって無理やり起こされ、ドゴームの声によって痛めた耳を押さえたままプクリンの部屋の前で他の弟子達と集まっていた。
ペラップはそんな二人を無視して朝会を始める。
「それじゃあ、始めるよ。
ひとーつ、仕事は絶対サボらない♪」
『ひとーつ、仕事は絶対サボらない!!』
「ふたーつ、脱走したらお仕置きだ♪」
『ふたーつ、脱走したらお仕置きだ!!』
「みーつ、みんなで楽しいプクリンギルド♪」
『みーつ、みんなで楽しいプクリンギルド!!』
「(って…最後の奴関係無いだろ!!;;)」
言った後、心の中でツッコむユーリ。
「それじゃあ、みんな今日も張り切っていくよ!!」
『おー!!』
「…おー。」
「……ぉー…」
「ルーク、起きろ〜。
眠いの分かるが。」
ユーリは張り切っている弟子達とは裏腹に寝ぼけ眼で今にも眠りそうなルークを起こす。
そして、朝会が終わって弟子達はそれぞれの持ち場に行く。
「オイ、お前たち。」
ペラップは二人に声をかける。
「今日から早速依頼をこなしてもらうよ。
ついてこい。」
二人はペラップの言うとおりついていく。
ペラップは二人を連れて階段を上がり、ある部屋の二つある内の左の掲示板の前まで来る。
「コレって…」
「全部依頼だよ。
今回やってもらうのは…
お、コレがいいな。」
ペラップは掲示板に貼られた一枚の紙を手にとり、二人に渡す。
その内容は、バネブーというポケモンが大事な真珠を湿った岩場という所に落としたらしく、その真珠を探してほしいとのことだった。
『真珠?』
「ああ、バネブーは自分の頭に真珠を乗せて行動しているポケモンだ。
バネブーにとって真珠は体の一部みたいなものぐらい大事なんだ。」
「成る程な、分かった。
今から行ってくる。」
「……まさか、お前さん達準備をせずにダンジョンの中に行くつもりかい?」
「…………そのまさかな。」
ユーリは頬に一筋の汗を垂らしながらルークは申し訳なさそうに顔を俯かせてペラップから視線を外す。
「……しょうがない。
オーイ、ビッパ。」
「はいでゲス。」
ペラップが呼ぶとビッパと呼ばれたポケモンが階段の穴から出てくる。
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