永遠の罪

□弌.
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ガタガタッ!!
「くそっ!!
全然開かない…
なんでだ!!」
四人はあれから中庭を出て外に出ようとしていたが、屋敷の中を見て驚く。
屋敷の廊下の板が綺麗に並んで痛んでいる板がなかったり、玄関に散らかっていた農具は所々剥がれていた壁が綺麗になっており、その壁に綺麗に農具は並んでいた。
荒れていた廃屋がまるで嘘だったかのように屋敷の中は元の姿を取り戻したのだ。
四人はそのことに気づきながら玄関の引き戸を開けようとしたが、引き戸が開かない。
「一体全体どうなっているのさ!!」
「ぁ…」
門田と新羅が引き戸を開けようとするなか、臨也はある所に目を向ける。
三人もそこに目を向けると、引き戸の扉の角に釘が打たれていた。
その釘は根深く刺さっている。
これでは引き戸を引こうにも開けられない。
「原因は、この釘だね。」
「そうだね。
これじゃあ、どんなに引っ張っても開けられないわけだよ。」
「静雄、釘抜けないか?」
「ん、やってみる。」
静雄は釘を引っこ抜こうとするが、釘と板の間は狭くて指が余り入らない。
「…無理だ。
余り指が入らない。」
「例え入ったとしても静雄の力で釘が抜けるか抜けないか分からないしね。」
「…仕方ない。
他の出口を探そう。」
「そうだね。」
四人は屋敷の中を捜索することにした。
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