長い物語
□オレンジの花に捧げましょう。
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「さすが、ガイ先生!!
僕もガイ先生と一緒に、ナルト君のためにお祝いします!!」
目をメラメラと燃え上がらせ、熱くなるリーに、ネジの冷静な一言がかかる。
「リー、ここは熱くなっても仕方ないぞ。悪魔でも、祝いの席だ」
「おお、やってるやってる。何か面白そーだな!!なぁ、赤丸?」
「ワン!!」
お祭り気分のキバが、楽しそうに頭の上の赤丸に話しかける。
紅は覗き込むようにして、ヒナタの抱えている花束に興味を示した。
「ヒナタ、その花は?」
「ナ…ナルト君に。
お祝いにあげようと思って…」
「ヒナタらしい、考えだな」
背後からぼそりと、シノが合いの手を入れる。
息を切らして遅れて来たイルカが辺りを見回して、ナルトの行方を探す。
「はぁ、はぁ。ど、どこにいるんだナルトー!!
先生は認めないぞ、お前の保護者として!!」
諦めきれないイルカの説得に、シカマル、アスマ、ヒナタ、紅の四人が動き出す。
「イルカ先生、諦めろって。
ったく、めんどくせぇ」
「うずまきの幸せを思うなら、諦めてやれ、イルカ」
「ナルト君のためにも。
イルカ先生、諦めて下さい」
「ヒナタもこう言ってるし、諦めなさい。イルカ先生」
四人はイルカを囲むようにして、説得という名の脅しにかかった。