長い物語

□約束
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あれからどれくらい。
死に逝く人の屍を越えてきただろう。

オビト…オレは
移ろい逝く忍の世界でただ流されている。

生きなさい。
と言った父と先生の言葉に。
約束に縛られて、生かされている。

慰霊碑の前で俯き、過去の自分自身を忌ましめる。

今は枯れ果ててしまった涙が心で流れる。

「それじゃあ、オビトそろそろ行くよ」

ゆっくり背を向け、流れる雲を見ながら歩き出す。




───コツコツ。
夕暮れ時に伝令鳥が古びたアパートの窓を叩く。

「バァちゃんから直接なんて珍しいってば」

火影専属の紅い鳥。
足には小さな文が認めてあり、ナルトはそれをそっと外す。

「ありがとな!!バァちゃんにヨロシク」

紅い伝令鳥は嬉しそうにピピッと鳴いて飛び去った。

文には五代目らしい力強い筆質で内容が書かれていた。


時、明日午前5時。

場所、あ・ん門前に来られたし。

以下、第七班。

上忍、はたけカカシ。
下忍、うちはサスケ。
下忍、春野サクラ。
下忍、うずまきナルト。

計、四名に伝令す。


「なんの任務なんだってば?
うー、気になるってばよ!!」

任務内容が書かれていない文をギュッと握りしめ。

小さな期待がナルトの心を大きく弾ませた。



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