短い物語

□泣く鳴く
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心も身体も捧げ歓喜に泣くほど、欲しくて。

自我を投げ出し快楽に鳴くほど、欲しくて。

お前が欲しくて。
泣く鳴く。




切れ切れに艶めいて鳴く、ナルトの声は掠れている。

ナルトの白い肌が珠のような汗を流し艶やかさを放つ。

仰け反る喉は美しく上に跳ね弧を描く。

括れた腰から柔らかそうな尻にかけ、カカシが舌を這わす。

「あっぁんっ…カカシ…せん…ぁぁ…」

甘く鳴いてカカシの欲情を煽り自ら唇を奪い貪る。

後孔が押し拡げられ、カカシの欲望がナルトの粘膜を浸食して行く。

「あっ……あぁぁぁっ!!」「…ナルト」

カカシが強く腰を律動する衝撃と快楽が合わさり激しい波になる。

「はぁ、んん……」

卑猥な水音が羞恥心を煽り肌を上気させナルトを昂らせる。

カカシは耳朶を含むように熱い吐息でナルトに囁く。

「ナルト、泣いて…」

カカシは腰を執拗に掻き回しナルトの内壁を擦り上げる。

前立腺を掠めるたび、ナルト腰が大きく浮き上がる。

「ひぁ…もぅ…だあ…ぁめ……あうっ」

欲情にまみれ潤むナルトの蒼い瞳は、涙に染まる。

掻き抱くカカシ指がナルトの肌に食い込む。

「あぁ、ナルト…もっと鳴いて」

逃さぬよう腰を引寄せ、一気に突き上げ激く律動する。

「あ、あぁぁ…やだぁ…カカシ…せん…あっ!!」
「…ナルト、もっと…もっと」

ナルトは精を吐き出し、助けを求めるように伸びた腕は空を切る。

流れ落ちる白濁に染まるシーツに、ナルトは力なく果てる。

カカシは腰を最奥に突き上げ激しく欲望を打ち付ける。

「…ナルトっ!!…はぁっ…」

吹き出すカカシの精気が、粘膜を溶かすように熱と化して吐き出された。




泣くほど、恋しくて。
鳴くほど、愛しくて。

お前が欲しくて。
泣く鳴く。





 

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