短い物語
□雷鳴
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視界を遮る激しい雨。
吹き荒れる風。
光と轟音がに空を駆けめぐる。
やがて光は大地に突き刺さり、激しく空気を震わせた。
───雷鳴が響いていた。
「…ナルト」
少し掠れた声で、カカシ先生がオレの名前を呼んだ…。
いつもとは違う艶めかしい声色。
うっとりと酔しれた紅い眼が欲情にまみれていた。
「ナルト…愛してる」
薄い唇から吐息混じりに愛を囁かれる。
細い指先が頬から首筋へと熱を伝える。
「はぁっ…ん…せん…せ…」
唇を離せば、鼻にかかった甘い声が漏れる。
女みたいな自分の声に羞恥心が煽られる。
唇をキュッと噛みしめ、漏れそうになる声を必死に飲み込む。
「ナルト、
声きかせて…もっと鳴いてよ」
「やっ!!…ぁ……んぅ…」
無理やり唇を舌で開かせ、口内を蹂躙する。
綺麗な歯並びを堪能するかのように激しく舌をはわせる。
「……ふはぁ…っあ……あん」
「ナルト」
クチュクチュと卑猥な音をたててカカシは唇を貪る。
あごに垂れた唾液が白い首筋に伝う。
それを舐めとるかのように熱い舌を這わせる。