長い物語

□オレンジの花に捧げましょう。
1ページ/31ページ



「あのさ、あのさ」
「ん?なーにナルト?」
「カカシせんせー。
オレと結婚してくれってばよ!!」
「えっ!?」

口布の下で開いたままの口が暫く塞がらなかったカカシ。

「結婚しよ!!ってば!!
カカシせんせー。オレのお嫁さんになってください」

いきなり頭を殴られる様な衝撃を的なナルトのプロポーズ。

可愛い生徒。
可愛い部下。
12歳の可愛い下忍。

柔らかい金髪と透き通った蒼い瞳の愛しい少年。

可愛いいなぁ、ナルト。
可愛いんだよね、ホーント!!

カカシを見上げて頬をほんのりピンク色に染めているナルト。

真剣な眼差しで一世一代の告白をして、カカシの返事を待つ姿は愛らしい。

カカシはニッコリ微笑んで大きく手を広げる。

「はい、喜んで!!」
「マジで!?せんせーマジで!?」
「うんうん。マジで!!」

蒼い瞳が嬉しさで潤んで、キラキラ大粒の涙が流れる。

「せんせー。大好きだってば!!」
「ナルト、大好きだよ」

大好きな気持ちがナルトのジャンプに勢いをつける。

勢いよく飛び込んできたナルトをギューッとカカシは抱き締める。

ナルトの顔を覗き込み、瞳から溢れる涙をそっと唇で拭った。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ