短い物語

□溢れる光の中で
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ゆっくりと日は傾き、さらに影を伸ばす。

木漏れ日も夕暮れ時を知らせる。

肌にあたる風も、幾分涼しさを感じる。

「ナルト」
「…ぅ…ん、
…カカシ…せんせぇ?」
「起きて、ナ〜ルト」
「うー…オレまだ眠いってばよ」
「もう日が暮れるよ。
このままだと風邪ひくから」

まだ眠い…と眼を擦りながら、ナルトはカカシに背を向ける。

「ナ〜ルト」

柔らかさを確かめるように、小さな頬を撫でる。

まだ夢半ばのナルトは目蓋を閉じたままだった。

可愛いなぁ…とカカシは眼を細めながらまた頬を撫でる。

「…やっぱ…眠ってば……」

ナルトは小さく呟き。眠りへと落ちる。

スースーと小さな寝息が聞こえ、金色の髪と小さな肩が寝息に合わせて揺れる。

まったく…俺の存在も忘れて二度寝なんて。

ナルトらしというか何というか…。ちょっと寂しいなぁ…

溜め息をそっと吐きながらカカシは苦笑いする。

額にかかった髪を撫でて、チュッと頬に口付けを落とす。

そして唇にも甘く優しい口付けを落とす。

「寝顔が可愛いから、許してあげる」

チュッと金色の髪に口付けを落とし囁く。

「ゆっくりお休み。ナルト」



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