*デュラララ/夢*
□ショコラノワールを食べた時*第3ワ
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*第3ワ)ココアと薄力粉を合わせようじゃないか
ーねぇ、大丈夫?
"夢花ちゃん"
私を呼ぶ声は誰なのかな?
ーおかしいねぇ、もう起きてもいい頃だと思うけど…というかなんで僕の家に彼女を連れてきたんだい?
ーだから、シズちゃんが投げた自動販売機が夢花ちゃんに当たったんだよ
ーそれにしては外傷が見当たらないけど…臨也、僕に何か隠してるだろう?
会話は聞こえるのに目を開けられないのは
なんでなのかな…
ーあの、夢花はなんで起きないんですか?
ーそれが分からないんだよ、##NAME5##さんは彼女の特異体質に気付いていたのかな?
ー今まで普通の子だったから前から特異体質って訳じゃないと思いますけど、なんでケガをして無かったのかな…
ーもし、さっきの衝突で特異体質になったとしたらどうする?
ーえっ?
ー身の危険を察知して体が反応したって考えればあり得ない話ではないんだよねぇ…シズちゃんだって弟君と喧嘩したのが原因であんな人間離れした体になったんだしね
キレイな声の人は何を言ってるの?
私が特異体質になったって…
そんな訳、ないよね?
ーちょっと臨也、その辺にしときなよ
ー新羅は黙っててくれるかな…
ーあの、夢花がもし特異体質になったんだとしても今までと変わらず生活出来ますよね?
ー無理じゃないかなぁ、今は大丈夫でも本人がだんだんと自分の異常に耐えきれなくなると思うよ?
ーそんな!
視界には白い天井が写る
…病院にしては家具があるから違うのかな?
此処は何処だろう…それに、
さっきの会話が本当なら
私は特異体質になっちゃったの?
どんどん頭のなかにはいくつもの疑問が
溢れ出す
とにかく、この部屋を出てみよう…