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□気がつけば、もう
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リオンさんの言ってる事はすべて正しい。
だから、“これ”がおかしいだなんて、わからなった…
「……んっ、…あぁっ…リオ、さ…んぅ…」
初めてした時は、この聞いた事のない甘い声が怖かった。
抑えても抑えても声は出てしまって、堪えても堪えても身体は反応するばかりで。
「…は、ぅう……あぁ…あっ!」
「お前はココが弱い。それにココも…。」
リオンの舌が耳朶に触れただけで、カイルの身体は大きく仰け反った。
「あぁっ!…やぁ…もぅ…ダメっ…」
太腿や腰を撫でられるのが、もどかしい…
「何がダメなんだ?カイル…。」
クスクスと
普段滅多に笑わないのに、リオンさんはこういうコトをしてる時いつも無邪気に笑う。
おもちゃを与えられた子どもみたいに…
無邪気でそれでいて奥底が読めない、そんな笑顔。
怖い…のに、それでもオレの身体は……
「言ってみろカイル……僕が教えた様に…言葉で。」
アナタを求めてる…
歯止めが効かないくらいに。
「……リオンさんの…がほしい……いれて、ください!」
カイルは足を自分で教えられたように、開いた。
それに満足気に笑うリオンは、ギシリとスプリングを鳴らした。
「上出来だ…カイル。」
普通異性に向けられるはずの感情
でももう、遅すぎて
これも“普通”なのだと教えられたオレに、今さら抗う理由も見つからなくて…
気がつけば、もう堕ちていた
(それは何がおかしくて何が正しいのかも、それさえもわからない程に)
☆あとがき☆
スタンがいなくなった3年間あたりの話
リオン氏はやりたい放題ですね(笑)
色んな意味で。