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□赤髪
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赤髪と別れた後、カイルは物凄く機嫌が良かった。
カイルとしては強い者と戦えた事を純粋に嬉しく思っているのだろうが、僕としてはそんな幸せそうな顔で能天気に笑っているカイルを見るのは、気分が悪い。

ましてや、自分以外を考えているのであれば。


「そんなに嬉しいか?アッシュと戦えた事が。」
「うん!リオンさん見てた?アッシュさんの剣さばき!めちゃくちゃ力強くてさ〜…やっぱ英雄は父さんとかアッシュさんみたいな人の事を言うんだよね!」

嬉々とした声で他の男を褒めるカイル。

あぁ 腹が立つ

「フン…どっちも英雄らしくはないけどな。スタンはだらしがない上に寝ぼすけ。アッシュは短気。最悪な英雄だな。」

悪態を吐くと、カイルは自分の父親の言われようが気に入らないとばかりに、口を尖らせた。
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