病弱(?)姫
□出会い
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門の中は真っ暗で数十分間歩いていくと出口が見えてきた。
暁「あの向こうに行けってこと……?」
暗闇から出た瞬間
暁「眩しいッッ」
眩しかった。
とりあえず、私は落ち着いて周りを見てみると兎に角木、木、木、大自然だった。
まあ、簡単にいえば森の中だったみたいで。
暁「これは私にターザンにでもなれと!?」
明らかにこんなところで生き残れる自信などない!!
確かに、昔は……病にかかる前は運動神経も良かったが……
これとそれは全く別だッッ!!
何よりサバイバル経験は皆無だし(´・ω・`)
これじゃあ、絶対に死ぬorz
そんな事をボケ〜と考えていると“おいッッ!!”と誰かに呼ばれ、そっちを見てみるとそこには、黒い断髪に旅人のような格好をした三十代くらいの男が居た。
暁「誰?何か用?」
?「おいおい、それはこっちの台詞だ……ここは“立ち入り禁止区域”だ……どうやって入って来たんだ?」
成る程……この人は嘘をついてはいないようだなぁ〜……しかし、立ち入り禁止区域って……(苦笑)
暁「ジンさん?
私は密猟者でもないし、そんな敵意を向きだしにしないで下さい。」
ジン「何で俺の名前がわかったんだ?
まだ、名乗ってないよな?」
あぁ……失敗した。
心の中読んで知ったことを口にしたらダメだったんだ……(苦笑)
ジン「何笑ってんだ?」
暁「別に。
私はある時から他者の心が読めるんですよ。」
ジン「人の?」
暁「理由なんて知らないから。
こっちが知りたいくらい(T_T)」
ジン「………」
暁「念なんて知らない。」
ジン「いちいち心を読むなッッ!!」
暁「制御方法がわかんないんで。
迷惑なら調べといてくんない?」
ジン「おいおい……(苦笑)」
暁「別に私は困りはしないし。」
そう……困りはしない。
人間なんて信じるに値しないってきちんと理解している……!!
ジン「う〜ん……だったらどうだ?
俺の弟子になってみないか?」
暁「はあッッ!!」
ジン「そうすりゃ、力の制御方法が分かるかもしんねぇしな♪
俺もお前みたいな変わり者見たのは初めてだした(笑)んで、お前の両親はどこに居んだ?
挨拶しねぇと('-^*)」
暁「挨拶って……私の両親は此処には居ない。」
ジン「??」
暁「迷子じゃねぇーよ!!」
こいつ失礼だろッッ!!
迷子って……!!
そんな事を思っていると、何処からともなく聞き覚えのある声がした。