短編集

□星に願いを
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率直に言う、私は家族が嫌いだ。

家族は毎日のように夫婦喧嘩をしている…

「はぁ…。」

いっそのこと死んでくれたらいいのに…
ため息を吐くことしかできない無力さを噛みしめながら星を眺める毎日…

星に願い事をすると叶うって小さい時は信じてたな…

ふとそんなことを考えていた時…

『願い事はあるか?』

?なんだ?今の

私は顔をあげる

そこには小さな星がひとつまたたいていた…

『もう一度言う、願い事はあるか?』

「家族を消して!」

私の唯一にして最大の願いを叫んだ

『いいだろう、明日起きた時には叶っている、また明日の夜ここにこよう』

そう言うと星は消えた…

翌朝…家族は普通にいた

その夜…

「叶ってないじゃない!」

『失礼な、確かに願いは叶えたぞ』

!!

「やっぱり昨日のお願いは取り消して!」

『それはできない、叶えてしまったからね』

「そんな…。」

私はがっくりと肩を落とした…。
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