短編集

□兄貴
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「はぁ…。」
僕は思わずため息を吐いてしまった…。
なにせ明日は親子対抗ボウリング大会なのだ…。
別にボウリングが苦手な訳ではない、むしろ得意な方だ。
問題なのは…『兄貴しか行けない』ということだ。
この前の三者面談の時…
「兄貴ー。」
「なんだ?」
「明日三者面談があるんだけど、お父さんもお母さんもこれないから来てくれない?」
「なに?『さんしゃめんだん』だと!?よし、兄貴に任せろ!」
何故そんなに意気込んでいるんだ?お前が。
「じゃあ明日3-4の教室に午後4時ぐらいにきてくれよ。」
「ああ。任せろ、この兄貴に任せれば何の問題も無い!」
だから何故そんなに意気込んでいる…?
理由は次の日すぐに分かった…
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