先生だって好きになる
□B
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ファイルを取り華浪の連絡先を確認すると、一枚のメモが挟んであった。
何だ?と疑問に思った春川はそのメモに目を向けた。
携帯番号…
華浪の家は親が共働きで普段家に居ないからと携帯番号を教えて貰っていた。
春川はさっそく電話をかける事にした。
『プルルプルル』
「くわーっ……もしもし」
いかにも今起きた様子だった。
「春川です。華浪さんですか。」
「はい…え?は?って先生!?」
「いつまで寝ぼけているんだ!もうとっくに登校時間は過ぎてるぞ!全く…昨日言ったじゃないか!もう忘れたのか!」
「何言ってるんですか、春川先生。 先生の約束を忘れる訳が無いですよ。
実は俺朝が弱くて……くー…くー」
話の途中で華浪は寝息を
たてはじめた。
「華浪!華浪! 聞いてるのか? 全く……」
春川は仕方なく電話を切った。
全くあいつは一体どうするんだ!このまま欠席と遅刻が重なったら出席日数が足りなくなる…
仕方ない華浪の家に行くか…