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□銀時くんの成長記録
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朗らかな朝、オレは恋人に、コイツに何が起こったとしても怪我以外は驚かない気がしてきた。縁側で座ってるオレの膝の上に小さくなった(理由は省略)銀時がちょこん。記憶は大人のままで小さい身体を思う存分くっつけて棒付きキャンディーを舐めている。相変わらず死んだ眼をしてるが大きく、少し長くなって増えたモフモフの天パ、華奢な身体は子どもそのもの。


「 なーにー? 」

「あ?いや、わしゃわしゃだな、と」

「ん〜、きもちいーでしょ」

「ああ、柔らけぇし、細っこい…」

「やぁん!せーくーはーらー」

「んの姿で喘ぐなバカ。襲うぞ」

「えっ…。そ、そんなおっきぃのはいらないよぉ…」

「朝から何言ってんだコラ。そういう意味じゃねぇよ、口塞ぐぞエロガキ」

「おれエロガキだからそーゆーふうにしかきこえなぁい」

「そうかそうか。じゃあ塞ぐぞ」

「 あーん 」


無意識に手は頭を撫でていて、柔らかい髪を堪能する。身体つきは同じぐれぇの子どもと比べたら細い。完全な子どもに反し中身はおっさん。発言が悪ふざけ過ぎる。口を開けて従順の振りをするちっこい恋人に仕置き。

小さい口を自分の口で覆って躊躇なく舌をいれる。口一杯の舌に感じながらも苦しそうに歪む。腕が震えて落ちそうになってる飴を取るとぎゅうっと服を掴んだ。その手も小さい。まだ平気そうな銀時の小さいふわふわの頭に掌を押し付けた。


「んんっ、んー!んー!!」

「ん…。よし、どんな感じだ銀時」

「ハッ!!はぁー!はぁーっ……く、くるひかったぁ…」

「で、立てるか?」

「ほぇ?…ん、しょ、わ、わわっ…!ち、ちからはいんない…」

「やっぱりガキじゃコッチはキツいよなぁ?」

「なっ…!つかれさせてナニをスるきですかぁ!」

「エロガキには健やかな眠りをやろう」

「やだっ、もったいないもん!」

「 勿体ない? 」

「 ごせつめいしましょー 」


舌足らずな説明の内容は、少年期、青年期、中ね「おっさんじゃねぇから!ピッチピッチ!」元に戻る。成長する過程を恋人と楽しむモノ、だが、記憶も戻る。


「何の意味もねぇじゃねぇか!子どもからしたら目の前に知らん人て、怖すぎんだろ」

「そこはコイビトのきりょうでどうにかこうにかね!」

「おいおい犯罪くせぇな。ソイツ逮捕していいか」

「うちゅうにいるー」

「やっぱソイツかよ。一回尋問したろか」

「じかんのムダだって。いーからもっといちゃつこー」


オレも出来れば会いたくないが。話を戻すと記憶がある場合は寝れば消えるとのこと。それはそれで不安だがこうなってる時点でやるしかない。成長速度は人それぞれ。早く元に戻る事を祈ろう。


「こら、ムシすんなっ。はやくアメをぎんさんのかわいいくちに、」

「自分で言うなっつの。つか何でんな急いでんだ」

「 ね む い の!だれかさんのおかげぇ」

「ガキだからだろ。 ガキ…になんだよな…。どうにかなんねぇか」

「とーしろーならだいじょうぶだとおもうけど。ふあんなら…はい、これ!」


懐から取り出したのは一通の手紙。子どもの俺に渡してと預けてきた。何が書いてあるかは教えてくれず膝で機嫌よく飴を食べる。まぁいいかと仕事を始めるまで好きにさせておく。

それをいい事に食べた後は顔中にキスとくる。たまに舐める。だんだんと眠たそうに眼をこすったりパチパチさせたり覚まそうとしても抗えないようで最後は落ちた。静かに抱き上げ、山崎に敷かせた布団へ。安らかな寝息を後ろに机へ向かう。忘れないよう手紙は机の上へ置いておく。不安しか残らない初日でも何とか奮い立たせて乗り越えよう…。
 
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