ツナ攻め小説III

□レベルアップ
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修業の一環ということで、ハイパーモードのまま過ごせと家庭教師様からの後達し。寝る時は解いていいらしい。…死ぬ程疲れるハイパー化を毎晩やると思うと精神的にも疲労するような。逆らうと酷いから言うこと聞くけど。

そう言う訳で登校中、獄寺君と山本に説明した。


「どうだ、いつも通りか」

「はい!いつも通りカッコいいッス!」

「おう、いつも通りカッコいいのな!」

「そうじゃない。見た目は変わらないか聞いてる」


ならば俺の格好いい所を述べてみろと言いたくなる。言ったら言ったで本気で並べてきそうなので今日もスルー。


「額の炎出てないぜ」

「瞳もいつもの美しい琥珀色ッス!」

「そうか、良かった」


一先ず成功した。炎を微調整して姿はダメツナ、目付きは悪いけど。


「気を抜かないようにするがお前達も気にかけてくれ」


授業中に頭から炎が出たら大惨事になる。最悪ヒバリさんに殴られる。警察より恐い。


「分かりました!ソコもいつも通りて事ッスね!」

「オッケー、ずっと見てるのな」

「 程々にしてくれ 」


凝視発言より何よりいつも通りが気になった。やたら視線感じて顔を上げて探してみたら結構な頻繁に二人と目が合ってたような…。あれは偶然じゃなかったんだ。よく合うなとしか思ってなかった。俺、鈍いな…。


「10代目のお許しが頂けるなんて感激ッス!」

「しかもハイパー化したツナ見れんの最高なのなー」


今は手に取るように分かる好意。これは言うべきなのか、スルーすべきか。

友情として、自惚れなしに好かれてるとダメツナの俺でもハッキリと理解できた。だから、恋愛は分かんない。友情は慣れてきたのに恋愛は初心者なんだけどどうしよう。それは後で考えるとして今はプチストーカーします発言を止めさせよう。


「 授業は受けろ、命令だ 」


あ、つい。強い言い方しないと聴かないと直感したからつい。満更でもない顔してるしいいよね。スゴいキラキラしてる。了解の返事も力一杯だったしいいかな。でもリボーンが教育にはアメとムチとか言ってたな。言葉はキツくなるから、せめて表情は笑ってみよう。


「 破れば、お仕置きだ 」


どうかな、大丈夫かな?

二人同時に見開いて、首から旋毛にかけて赤くなった。「「最高です!」」とハモって膝から落ちた。登校中なので行くぞと促すとうんと言う返事がワンと聞こえそうな幻覚が見えた。


「10代目っ、カバンお持ちします!!」

「持たなくていい」

「遠慮すんなって!なんならオレが持とうか?」

「いい、自分で持つ」


なんとなく、相手のしてほしい事が分かる。俺が命令したのに味を締めたのか何かしたいらしい。小腹が空いたらパンを買ってくる、喉が渇くならジュースを買ってくるなど、おおよそパシリな内容で−。

良いのかソレでと聞いたら「「謙虚ッス(なのな)!」」と、よく分からない返答だった。
 
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