ツナ攻め小説III

□チューズデイ
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「今日はね、ちゅーする日らしいよ」

「 へ? えっ、何でだ?」

「火曜日だからだって」

「 あ、あー…そ、そうなんスか…。だ、誰が言ったんスか?」

「 母さん 」

( お母さまー!? )
( さすがツナの母さん!ナイスなのな! )


と言う訳で今日も母さんにほっぺにちゅーされてきた俺は、友達になった獄寺君と山本に話す。何でかと言うと、母さんが「ツーくんもしてあげたら?」と言ってきた。最近家に何かと遊びに来る人が増えてきたからだろう。好きと伝える一つの手段と教えられてきた俺は、変な動きをする獄寺君と、片腕をバッと上げる笑顔の山本にしようと思う。

先ずはちゅーする所をつつく。ぷにぷにと山本のほっぺをつつく。


「つ、つな?ちゅーしてぇの?」

「うん。山本は理解早くて助かるよ」

「そ、そっかー?んー、つな、ゆびー」

「ヤダー、やわらかーい」


止めろって言ってんだろうけど、母さん以外のほっぺ触ったコトないから余計ずっとつついてたい。筋肉質な山本でもやっぱりココは柔らかい。


「 ぷにー 」

「 うー 」


赤くなって呻いてるし、そろそろしようかな。つついてない頬に手を添えてジーッと眼を見る。なんかスゴいうるうるしてるんだけど何でだろう。あ、でもこういうの何て言うんだっけ。照れた頬に潤んだ眼で上目遣いは−


「 そうだ。 山本、可愛いね」

「 ふぇ? 」


ちゅっ。


「うん、やわらかい」


唇に指を当てて山本のほっぺの感触を独り占めする。つきたてのおモチみたいで止まらなくなりそう。熱かったし。母さんにするのは恥ずかしくて抵抗あるけど山本とか獄寺君にはないかも。


「ぷーにぷに」

「んなぁ!じゅうだいめぇ!?」

「ちゅー準備」

「 ぐーっ、ゔー! 」


山本がだんだん赤くなるおモチなら、獄寺君は最初っから赤いおモチ。ま、ちゅーするのにつつく必要ないんだけどね。


「猫に威嚇されてるみたい」

「そ、そんな事ないッス…!」


そんな鳴き声だったけどな。そっかそっか、警戒してるんだ。撫でる所は違うけど、やわらかーいほっぺを撫でて解かせる。


「 よしよし、獄寺君も可愛いからねー 」


ちゅっ。


「 ふぎゃあー!! 」


あれ、逃げられちゃった。何でかなと山本に首を傾げてみると苦笑いしてた。まぁいっか、また来週すればいいんだから。と、帰ってこないだろうと直感した俺は先生が来たので席についた。

−昼休み、案の定帰ってこなかった獄寺君とミーティングで山本もいない。どうしようと廊下を歩いてたら肩にモフリと何かとまる。
 
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