durrr(戦争)■

□失ったもの2
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竜ヶ峰帝人は

非常に困っていた。

このままではブルースクウェアと
月に一度の大切な打ち合わせが
出来ない。

「オイ‥竜ヶ峰」

不機嫌な声色で名前を呼ばれ、ビクビクとしながら帝人は
隣に座る静雄へと視線をむけた。

「な、何ですか?」

「‥特に俺には関係ないって
なんだよ?」

「へ?、あ、いや‥だって
静雄さんはダラーズではないし‥」
するりと口を滑らせて
しまった、とセルティや新羅に
視線をむけるが
二人は聞いていなかったらしい
なにやら話し込んでいる

「ダラーズ?‥ダラーズで
なんかあんのかよ?」

はっとして視線を戻す。

「えっと‥いや、そういう訳でもないというか‥──」

不味いことになってしまった。
もし、平和島静雄が
自分のやっている事を知ったら
怒り、嫌われた上に
下手をすれば
──殺されるかもしれない‥

普通に殴られるなら
まだしも

相手は平和島静雄だ‥

骨が折れるどころの話では、
すまないだろう


(困ったなあ……新羅さんには悪いけど‥こうするしかないな‥)



帝人が静雄に苦笑いしながら
メールを送ったその30分後

客の訪問をしらせる
チャイムが鳴った。


「おや?‥今日は
お客さんがおおいなあ‥」
『私が出よう。』

これから訪れる災難を知らずに玄関にむかうセルティをみながら
帝人は罪悪感を感じていた

(ごめんなさい、セルティーさん‥)
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