短編読み物置き場
□★恋人との日常
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仕事から疲れて帰ってきたと言うのに、お風呂位、ひとりでゆっくりと入らせて欲しいと思う冬至(トウジ)だった。
お風呂場で、恋人春暁(ハルアキ)に、わしゃわしゃと髪を洗われながら、冬至は、小さくため息をついた。
別に、この行為を止めて欲しいと言えば済む話なのだろうが、それはやっぱり出来ない事だった。
それ程、冬至は春暁に惚れてしまっているのだ。
「ねぇ冬至、気持ち良い?」
後ろから春暁に声をかけられて冬至は頷いた。
「お湯かけるよ」
ザーと音がして、冬至は目をつぶる。
泡を流し終えると、次は身体を洗われる。
2人の息はピッタリで、何処から洗い、次は何処を洗うのか、無駄のない動きで、冬至の身体を春暁の手が滑る。
胸の突起物に指が触れると冬至の身体がビクンと震える。
その反応に春暁は、そこを執拗に洗ってくる。
「ッあ……止めろよ」
冬至は後ろを振り向き春暁を睨み付けた。
「うん、ごめん」
春暁はシュン、と落ち込み、胸を洗うのを止めて別の場所を洗い出した。
太ももを撫でるように洗われて、また、びくりと身体を震わせてしまう。
その手は、冬至のものを優しく握り、扱くように洗っていく。
「ッあ……んぅッ……そんな風に……洗うなッ……そこ、もういい……からッ」
気持ち良い場所を知っている春暁の手は、するりとお尻の方へと移動し、双丘に隠された秘部を撫でる。
「だめだよ、きれいに洗わなきゃ」
泡で滑りのよくなっている春暁の指が、ゆっくりと冬至の中に入っていく。
「んッ!……そこはッ…洗わなく、ったって……いいだろ……ッんん」
良い場所を刺激してくる春暁の指と、手が与えてくれる快感に、冬至は流されそうになる。
「んッ……やめろッ……てぇ……」
冬至は、必死に春暁を睨み付ける。
しかし今度は春暁の手は止まらず、更に冬至を追い詰める。
「ッんあ、だめだって!……イクッ……ッあああ!」
指が冬至の良い所を刺激した瞬間、冬至はせりあがってくる快感の渦に呑まれ、そのまま欲望を吐き出した。
春暁は冬至の中から指を抜くと、シャワーのノブをひねり、冬至の身体についた泡を落としていく。
ザーッとかかるお湯さえ、今の冬至には刺激にしかならない。
「やめろッて言ったのに……」
春暁を睨み付ける瞳は、弱々しくて、春暁を求めている。
「ごめんね、可愛い冬至の姿見てたら止まらなくなっちゃったんだ」
チュッと触れるだけのキスを唇に落とす。
「たく……疲れてるんだよ、俺」
お湯がはってあるバスタブに冬至が入ると、そのあとすぐに春暁が入ってくる。
「ごめんってば、ね、許して」
後ろからぎゅと抱き締められ、冬至は何も言えずにかわりにため息をついた。
何をされても許して貰えるのを分かっていて春暁は言っているのだろうと、冬至は思ってしまう。
「ねぇ、お願いついでに入れてもいい?」
耳元で囁かれ、冬至はゾクリと快感に震えてしまう。
小さなバスタブの中、腰の辺りに春暁の硬いものがあたっている。
「……嫌だ」
ふるふると首を横にふるも、入れられる快感を知っている冬至の身体は、春暁を求めていた。
「冬至の嫌は……良いって事だよね、おれ、我慢出来ない」
「ちがッ!」
お尻を持ち上げれ、春暁の上に乗せられると、春暁の硬いものが冬至の秘部をノックする。
「ッあ」
入ってくる感覚を思い出し、冬至は声を漏らした。
パチャパチャと零れる水の音と共に、春暁のものが冬至の中に押し入ってくる。
「んぅぅッ!」