短編読み物置き場

□★コイヒト【完】
1ページ/10ページ

両親が亡くなって、すぐ光稀は、昭壱の家に引き取られていた。

 引き取られたその日の夜。
「光稀……光稀」

 与えられた部屋で、布団に包まって、眠っていた光稀は、名前を呼ばれ、目を覚ました。

 月明かりに照らされて、昭壱の熱ぽい瞳と、うっすらと笑う顔が、光稀の瞳に映る。

「伯父……さん?」

 声をかけると、口に人差し指をたて、声を出すなと合図してくる。

 布団が捲られ、体が外気に曝される。

 少し肌寒い。

「どうしたの?」

 光稀が体を起こそうとした瞬間、肩の鋭い痛みと共に、体を布団に押し付けられた。

「イッ……痛い、よぉ」

 痛みにたえきれず、声をだす。

「静かにしなさい、声をだしたらお仕置きだ」

 ニヤリと笑ったその顔に、光稀は恐怖を感じた。

「これから、私の言う通りにするんだよ」

 恐怖のあまり、光稀は頷く事しか出来なかった。

「いい子だ」

 昭壱は、光稀のパジャマに手をかけると、ひとつひとつボタンを外した。

「可愛いおっぱいが見えたよ」

 ピンク色をした胸の小さな突起物をクネクネと弄る。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ