Starry☆Sky

お説教
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「…………」


「おはようゆきほ、よく眠れた?」









目を覚ますといつもの様に、いや、いつもより素晴らしくニッコリと微笑む誉ちゃんがいました。










「えーと…何でここに誉ちゃんがいるの?」


「2時間目先生からゆきほがまたサボったって聞いたんだよ。
それで保健室に迎えに行ったらいないし…一樹に聞いたら多分ここだって教えてくれてね」


「一樹のバカ。裏切ったんだ」


「誰がバカだ!俺だって最初はその内帰ってくるからって言ったんだが…」


「くひひ…一樹は誉ちゃんに勝てなかったんだよねー?」


「うるさいぞ桜士郎!」


「ん?……そういえば何で3人共いるの?今何時間目の休み時間?」


「もう…何言ってるのゆきほ。今はもう昼休みだよ」


「………寝すぎた」


「まったく…やっと気づいた?
それに、七海君が今までずっとここにいてくれたんだよ?」


「え、哉太君が?」


「今度きちんとお礼言っておかないとね」


「はーい」


「じゃあそろそろ腹減ったし昼飯食いに行くか!ほらゆきほ」










一樹は豪快に笑って私に手を差し出す。
私はそんな一樹の手に自分の手を重ねて立ち上がる。










「一樹とゆきほにはまだまだ言わなくちゃいけない事があるから食堂で心して聞いてもらわないとね」


「「…………」」


「さっすが誉ちゃん」


「桜士郎だけ逃げるんだ」


「サボったのはお嬢でしょ?」


「ちょっと待て!その前に俺は何も関係なくないか!?」


「大有りだよ一樹。
そもそも一樹がゆきほをちゃんと止めてればこういう事にはならなかったんだから」


「そーだよ誉ちゃーん。
一樹ってばお昼ご飯一つで了承したんだよー?」


「……一樹?」


「ゆきほお前どっちの味方だー!」











誉ちゃんの笑顔はたまに恐いんです。
一樹も敵わないんだ。
………私もだけれど。












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