Starry☆Sky

サボります
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季節は流れ1年後












「やっと3年生かー…」


「ん?ああ…そうだな」


「本当ならもう卒業してたのにねー」


「この学園じゃ俺らは年寄りだな」


「一樹は性格がお父さんみたいだからから余計ね…」


「お前な…」


「……眠い」










一つ大きな欠伸をしたゆきほは、急に席を立った。








「どこいくんだ?授業始まるぞ?」


「うーん…眠いからサボります」


「なに!?またかゆきほ…よくこの学園の支配者で生徒会長様である俺の前でそんな事が言えるな」


「良いでしょ別に。
その生徒会長様より成績は上だよー」


「うっ!お前…痛い所ついてくるな」


「そういう訳なので先生には適当になんか理由言っといてね。あ、後ノート宜しく」


「お前な…、」


「今日のお昼ご飯奢ってあげる」


「……行ってこい」


「やった」








ふわりと笑って出ていくゆきほ。


まったく…昔からあいつには敵わないんだよな。










「出席とるぞー………ん?
不知火!お前、妹はどこ行った?」


「なんか調子悪いみたいで保健室行きましたよ」


「そうか……うん、サボりだな。
次の時間はたしか金久保達のいる西洋占星術科だったなー…」


「そ、そうなんですか」


「ああ、そうだ。金久保には一番に報告だな。
お前や白銀はあいつに甘いが、金久保なら甘いながらもきちんと叱ってくれるだろうからな」


「ははは…」













悪いなゆきほ…。
お前が毎回サボるからこういう事になるんだぞ。
誉が怒ったら俺まで巻き添えだからな…。










「先生、なんなら呼び戻して来ましょうか」


「不知火が行けば一緒にサボるだろ」










おいおい…俺達はどんな目で見られてるんだよ…。






あー……もう俺知らないからな。














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