ショート

□甘さに溺れて
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「明日は特別スペサ〜ルで〜♪」

俺は今チョコ作り中

弟たちにあげる分と自分用だ

「ほう、旨そうじゃの」

ばっと振り返ると声の主は仁王だった

「おまっ……人の家にどうやって入ったんだよぃ」

「プリッ」

そんなことは置いといて、仁王がチョコレートを眺めているのが気になる

「これは俺の分!!」

そう言うと、彼は少し顔を歪めた

「俺も欲しいナリ〜!!」

仕方ねぇなぁ、と言い材料のチョコ一欠片あげると ブンちゃんの作ったのがえぇと、またねだってくる

「じゃ、これでどうだ」

先ほど焼けたケーキを味見したため、まだ口にあるであろう後味を期待して仁王に口付けた

「どうだよぃ」

どや顔で言った筈なのに、仁王はなぜか黙っている

「におー??」


こころなしか仁王の顔が赤い気がする

「おまえしゃん……」

「なんだよ?」

「これはキスととらえていいんじゃろか」

あ。


「ちょっ……まてっ」

「待たん」

ガバッ


「うわあぁぁぁぁあああ!!!らめぇえ!!!!」



皆さん、良いバレンタインを!!





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