Birthday企画2010
□今日って何の日?
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夜。
空には、綺麗な月が浮かんでいる。
僕は帰り道を一人で歩きながら、今日一日あった事をゆっくり思い返していた。
真夜中にはガイ先生がやって来て
朝、ネジにおめでとうと言われ
昼にはテンテンがお祝いしてくれた。
そして夕方には、サクラさんまでもが僕の誕生日を祝ってくれたのだ。
生まれた事を、こんなに沢山の人に祝ってもらえるだなんて…。
今日は人生最高の、誕生日だった。
暖かい気持ちに包まれながら歩いていると、すぐに家に着いた。
僕はいつものように、家のドアを開け部屋の電気をパチンと付ける。
すると突然
パンッ!という、鼓膜が震えるほどの大きな音が僕を襲った。
「……っ!?…ぇ?」
一瞬にして、心臓が縮み上がる。
僕は声を上げる事も出来ず、その場でただただ呆然とするばかり。
火薬の匂いが辺りに漂い、色とりどりのテープが宙を舞っていた。
「「リー!誕生日おめでとう!」」
目を見開く僕の前には、先程演習場で別れたはずのガイ先生、テンテン、ネジの三人が笑顔で立っていた。
手には、クラッカーのようなものを持って。
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