短編1

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「謙也さ−ん。そろそろ、帰りません?」
「そうやな!じゃ、白石も千歳もまた!」
 
今日は白石と千歳と光と俺で俗に言うダブルデートに行ってきた。
手だって繋いでないし、端から見ても完璧に‘友達同士,だった。
それでも俺は光と一緒にいられるだけで、それだけで嬉しかった。
 
「謙也さん、手繋いでも良いっスか…?」
「当たり前や!光からそないなこと言ってくるなんて珍しいなぁ。」
 
なんだかんだ言って、俺達は仲良いけど、光からこんなことを言ってくるなんて本当に珍しいことだった。
 
「謙也さんは部長のもんやないんです。謙也さんは俺のもんなんですよ。」
「もしかして…光それ嫉妬…?」
 
光が白石に嫉妬するなんて…
嬉しすぎる。
 
「嫉妬しちゃあかんのですか?自分の恋人が違う奴と楽しそうに話しとるんです。そりゃムカつきますわ。謙也さんは俺のなんスから、ちゃんと自覚しといて下さい。」
 
「光。お前なんでそんな可愛いこと言っとるんや!それに俺が光以外の奴好きになるはずがないやろ?そりゃ白石も千歳も親友やから特別やけど、光より好きな奴がこの世に存在するはずがないっちゅう話や!!」
 
 
結果俺達はお互いにベタ惚れなただのバカップルだということが判明した。
光となら馬鹿にだってなんだってなれる気がする。
 
 
(だって大好きだから)
 
END

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