短編1

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「"エースに愛されたい"をモットーにこんなん作ってみました」

「あ?なんだよそれ」

「エース育成ゲーム」

「死ねよ」

「おっま!私の夢を分かってねえなあ!これは小さいエースを私の欲望のままに、私の好みに育て上げる夢のようなゲームだぞ!そしてフルボイス!」

「完全にクソゲーじゃねえか」

「馬鹿にすんな!ちなみにエンディングはどんなルートでも私と結婚するオチです」

「完全にお前得のクソゲーだな!そんなもん作ってる暇あったら勉強しろ馬鹿」

「ざーんねんでしたー!私は今からPCルームでゲームするんです!」

「ふざけんな!誰の許可とってそんなことやってんだ?」

「私たちには自由が与えられてるんだ!自由にして何が悪い!」

「自由の意味はき違えてんじゃねえぞクソアマ!」

「誰になんと言われようが私はこのゲームをクリアして見せる!ははははは!!!」

「てめっ!待ちやがれ!」






「ぬっふっふー!」

「あ、そういやお前さっきフルボイスっつってたな。どうやったんだ」

「ふふふ、エース君。世の中には知らない方がいい事もあるんだよ…」

「お前、まさか…!」

「そう!御察しの通り、お部屋に盗聴器仕掛けさせていただきましたー!エース君の一人エッチもばっちりですようふふふふふ!」

「てめぇぇええええ!!!」

「ぶっちゃけるとカメラも仕掛けてた」

「頼む。マジで頼むから一回死ね」

「ごめん無理」

「即答かテメェ…。ん?"エースがご飯のお代わりを求めてきたようです。『もっと、欲しい…』なんと返答しますか?『しょうがないなあ、エースは』、『何が欲しいのか、その可愛いお口で言ってごらん?』、『あんたなんかにあげるご飯なんかないんだからねっ!べっ、別にあんたがそこまで言うなら仕方ないけど…』"…って、テメェ…」

「ここは迷わず、『何が欲しいのか、その可愛いお口で言ってごらん?』だろjk!」

「お前馬鹿か。バカだ。絶対ェ馬鹿だ」

「いや、ほら。この画像のエースすごくかっこいいでしょ?」

「まあそこは認めざるを得ない…って、これ生写真じゃねえか!いつ撮った!」

「エース君。世の中には知らない方がいい事もあるんだよ…」

「お前、またそれかよ…」

「やべえ、楽しすぎてよだれ出てきた。ちょっとエース君ワイシャツ貸してね」

「おいいいいいいい!!!!!!俺のワイシャツでよだれ吹くんじゃねえ!きたねえな!あとでクリーニング代と慰謝料と出演料よこせよ」

「え、やだよ。これ自主制作だから結構お金飛んじゃって。私の体でいいかな?」

「断固拒否」




Let's play the game!
(いやー、まさかあのゲームが正夢になるとはね)
(俺もなるとは思わなかったぜ…。何処で道を踏み間違えたんだ…)
(あ、ひでー!)


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