紅の夜

□始まり
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真っ赤な紅葉が雪のように散ってゆく。

あたしは、市立紅中学に向けて足を運んでいた。



―事の始まりは、父親の突然の消息を絶ったことだ。


いつものように友達と下校していたときだった。



プルルルル…プルルルル…

ピッ

琴「はい、もしもし?」

父『…琴か??』

琴「うん。どしたの?電話なんて珍しい…」

父『…すまない』

琴「なにが?あたしの物壊したの?ね…」

プーップーッ

え??

何??




カチャリ

琴「ただいま なんかさっきお父さんから電話…
お母さん!?どうしたの!?」

母「ヒック…ヒック………
お父さん、もうここには来られないみたい…。」


琴「…単身赴任?な、なんで、泣いてるの?……」


まさか…ね。



母「出ていくって…」

琴「…………」

母「…ヒック…ぅ、ああぁぁぁぁ」

琴「…う、そだょね…?」

母「ぁぁぁあぁぁ!!……あぁ…」


琴「う、嘘だぁ!!!!」


ダダダッ


嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ!!!

…な、んで?


琴「ぅああぁぁぁぁ!!!!ぁあぁああぁぁぁ(Т△ヽ)。・'。」


……………


父『琴…こっちおいでo(^-^)o』
琴『パァパ(><)』

父『なんだい?』

琴『あぇ!あぇ何!』

父『あれ?あぁ、ゾウサンさ、おっきいだろぅ('∀'●)』

琴『ジョウサン!!おっき!おっきぃ!』

母『琴ちゃん、パパに教わってるの?よかったねぇ(^-^)』

琴『ぅん


そういって、2人とも笑ってたのに…

みんなで笑ってたのに…!!!

……………


琴「……パパぁ!!!!!(ノд<。)゜。」

は、朝だ。

琴「夢…かぁ。」

夢とは思えない程繊細で、父そのものだった…



母「…琴。おはよ(^-^)」

琴「お母さん…」

母「今日の朝食はお母さん特製の卵焼きとあさり汁ょ(o‘∀‘o)」
琴「…うん(●^ー^●)」


お母さんは一生懸命明るくしてるんだから、あたしも元気出さなきゃ!!!

琴「いっただっきまぁす\(^O^)/あ、おいっしぃ(*> U <*)」

母「今日、都内の公立に転入手続きしに行って来るから、適当に待っててネ

琴「あたしも行く!!」

母「そぅ??じゃあ、早く食べて準備しちゃいなさいo(^-^)o」

琴「はぁい





琴「おっけー行こ

母「はいはい(^m^)」
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