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□近くて、遠いから。
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あの後教室に戻ったオレら。
そこでは、担任が結構な顔をして待っていた。
「待ってたぜ?菊池、藤岡よー」
一瞬生徒かと思うような外見。
ていうか、あんた高校生でしょ?
「入学式もHRもサボってどーこ行ってたんだー?ん?」
久遠は明らかに無視してる。
あらら、先生怒ってるよ。
「うはは、まあいーじゃんセンセw」
「よくねーの!ったくオマエらがなんかやると全部俺が責任とんだからな!」
生徒がなんかやったら教師が責任とんのは当たり前。
しかも、久遠って問題児っぽいし。
あーあ、これは先生苦労すんねー・・・。
ん、ていうか、この人ダレ?
「センセ、誰?」
「あ?あー、俺ね。俺、関田良衣(セキダライ)。変な名前だから覚えやすいだろ?」
「ライちゃんねー。ん、もう覚えたわ」
「ちゃんはやめろ。せめてライ先生にしろ」
「ふはは、センセー固いこと言わないでよ」
ライちゃん、なかなかおもしれー性格じゃないですか。
なんか、自由人っぽい。
あ、ナオくんに似てるかも?
「ね、久遠ー。ライちゃんってナオくんに似てない?」
振り向いて久遠に問いかける。
・・・えー。
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